マーケティングリサーチャーの「仕事の流れ」を簡単にご紹介しましょう。
まず最初に、クライアントの課題や背景を聞き、その課題解決をサポートする調査を企画・提案します。
クライアントに企画が採用されると、キックオフミーティングを踏まえ、具体的な質問票(調査票・インタビューガイド)を作成します。
次に、調査を実施できるよう準備を整え、実際に調査を行います(実査)。
その後、収集された調査データを分析して「報告書・レポート」にまとめ、
最後に、調査の「結果/インサイト」をクライアントに報告します。
我々の業務をいくつかご紹介しましょう。
ターゲット顧客の理解(事例1)
最近クライアントの製品が売れなくなった…よく調べてみると「若者層」を取り込めていない。なぜだろう?
そこで、我々は、クライアントがターゲットとする消費者を呼んで「インタビュー」を企画・実施します。
インタビューの流れの組み立て・質問の仕方を工夫する事で
通常は表層化しない「心の動き」を明らかにして、
消費者のニーズや価値観を浮き彫りにしていきます。(我々の腕の見せ所です!)
このリサーチの結論/インサイトをベースに、
クライアントは「製品開発・マーケティング・コミュニケーション戦略」を立てていきます。
海外マーケット向けの製品テスト(事例2)
日本のクライアントが海外へ進出する際に「よく頭を悩ませる」のが
製品やサービスが「現地でどの様に評価されるのか」ということ。
我々「カンター・ジャパン」は、カンターの「現地グループ会社のスタッフ」と連携して
様々な調査を企画・実施します。
(海外でも日本の様に円滑にプロジェクトを進めることがポイント!)
現地の消費者に実際に製品を使ってもらい「生の声」を集め、
さらに、お宅を訪問して実際に使用しているところ観察することで
日本では分からなかった「消費者の声(背景にある価値観・日本との違い)」が明確になります。
(これが…インサイトです!)
このリサーチの結論・インサイトから、クライアントは製品の改善点を洗い出すことができ、
海外市場へ参入する為に新たな一歩を踏みだします。
広告施策の事前評価(事例3)
限られた15秒という時間の中で、クライアントが伝えたいメッセージが最も伝わるのはどのコマーシャル案か?
広告代理店が作った案で良いのか、それとも新たに撮影・作り直さなくてはならないのか?
クライアントは常に難しい決断を迫られています。そこで我々は、「広告調査」を企画・実施します。
クライアントがターゲットとする消費者に実際にコマーシャル案を見てもらい、
「製品の購入/サービスを使いたくなる気持ちが高まるか」はもちろんのこと、
コマーシャルの「どのシーンで」自身の興味度が高まったのか(興味曲線テスト)を記録して
具体的な改善ポイントも提示していきます。
さらに、今まで行った広告調査の結果を基準に使い、
実際にオンエアされた場合に「他の広告に埋もれてしまわないか」も確認。
このリサーチで客観的に広告案を検証することで、クライアントはベストな判断ができ、
(安心して)コマーシャルの「改良版」をオンエアする日を迎えることができます。