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[記事]パリのVogue Fashion Night Out。

Marina Cozzika, Added Value


Vogue社主催のFashion Night Outが、9月6日の夜にパリで行われました。どのお店の外にも行列ができており、異様だけれどエレガントな群衆が通りを行ったり来たりしていることからすると、その夜のイベントは大成功を収めました。


過去3年間とは違い、今年のFashion Night Outはパリの中心部、Faubourg Saint-HonoreとRue Saint-Rochの間で開催されました。その夜は、ショッピングとラグジュアリー・プレミアムブランドの店舗に驚くばかりでした。店舗では、スター、デザイナー、ファッショニスタたちが音楽を聴いたり、ワインやシャンパンをちびちび飲んだり、おいしいプチフール(一口ケーキ)を食べたりしていました。


それでは、ブランドは、自らのプロモーションにこのイベントをどう使っていたでしょうか?


ロレアルやイヴ・サンローランは、ポップアップショップ(短期間だけ営業する販売店)を出すことで、自らの存在を明らかにしていました。ロレアルのブレイドバーは、かなり話題を集め、すぐに群衆を引き付けていました。そのブレイドバーを過ぎると、イヴ・サンローランが、メークアップスタジオを作っており、これもまた長い行列ができていました。イヴ・サンローランやロレアルが、その通りを生のファッションロードに変えました。


非常に多くの店がその夜ずっとお店を開けていたので、ブランドは、その興奮を維持するために、ストリートマーケティングと提供品でさらにクリエイティブであることを求められました。シュウウエムラは、遠くからも見逃さないようにかわいい日本人の女の子の絵が描かれた赤い風船を配っていました。パリで最もトレンディーなお店であるコレットは、一階に泡の出る機械をセットしていました。コントワー・デ・コトニエは、写真を撮ってもらうために並んでいる買い物客にシャンパンを配っていました。マルベリーは、ブランドのハンドバッグの形の風船を配っていました。


ブランドはまた、Fashion Night Outのためだけにコレクターアイテムを出すことによって、興奮を生み出していました。例えば、ランバンのカプセルコレクション、シャネルのツインになったビューティキット、マイケルコースのサングラス、モスキーノのiPhoneケースとポールスミスのスカーフなどです。


Fashion Night Outは、顧客を引き付け、パリの街に興奮を呼び起こすようなブランドのクリエイティビティにチャレンジする素晴らしい夜でした。


※この記事のオリジナルはこちらです。


Fashion Night Out in Paris(ウェブサイト)


Fashion Night Out in Japan(ウェブサイト)