2012.5.01【デジタル】
[記事]Pinterest(ピンタレスト)は他と何が違うのでしょうか?
Nigel Hollis, Millward Brown
Pinterest(ピンタレスト)というソーシャルネットワークのことを聞いたことがあるかもしれません。これは、バーチャルなピン(張り付け)ボードに、ウェブや他の人のピンボード上の画像を張り付けることができるものです。Pinterest(ピンタレスト)は自らを以下のように表現しています。
あなたがウェブ上で見つけるすべての美しいものを整理し、共有することができます。
確かに、人々は取り残されないようにネットワークのリストに次々と参加しています。しかし、この最新のプラットフォームには、他のネットワークができていない人間のモチベーションを刺激する以上のものがあり、これが他のサービスと異なるところであると、私は考えざるをえません。
すべて自分のこと
Pinterest(ピンタレスト)は、デザイン、機能性、ユーザーエクスペリエンス、どれをとってもシンプルです。しかし、このネットワークが他より優れている重要な点は、それがすべてユーザー自身についてのものだということです。ここに参加するために友人を持つ必要はありません。すべてのボードが他者に開放されていて、ユーザーはネットワーク上のあらゆる場所に張り付けられたどの画像をも見ることができます。もちろん、知っている人や自分が興味のあるトピックに関連したボードを作っている人をフォローして繋がりを作ることができます。
一部の人たちにとっては、Pinterest(ピンタレスト)は、やみくもなステータスの更新やたわごとが投稿されたニュースフィードから解放してくれるものです。このケースでは、写真が本当に多くを語り、コメントを通じて残る感情的な反応を呼び起こします。
収集家たち
ものを集めることは、人間の基本的なモチベーションであり、Pinterest(ピンタレスト)は、ユーザーがすぐ、簡単かつきれいに自分のコレクションを見せられるようにすることで、この(集めたいという)本能を最大限に引き出しています。ピン(したもの)は、見て美しいように自動的に配置されます。ピンすることは、刺激的でもあります。一つのボードでもいいですし、次のボードを作ってもいいのです。作ったものは、ユーザーが自分の名作に満足するまで四六時中調整することができます。そして、似たような興味を持つ他のユーザーに気づいてもらい、認めてもらうことができます。
ブランドの親友
Pinterest(ピンタレスト)は、芸術、デザイン、建築、工芸品、食品、旅行、そしてファッションカテゴリーでのアーリーアダプターに受け入れられてきました。ユーザーは、自分がそう認識されたいと思うように表現してくれるボード、もしくはそのブランドや画像を関連付けることによって得られるステータスを表現してくれるボードを作ることができます。これは、彼らが好きなある種のファッションとなりえますし、家の装飾ボード上に張り付ける画像にもなりえます。ブランドのファンページに「いいね」をするよりもさらに一歩進んでいます。
さあPinterest(ピンタレスト)についてどう思いますか?そのシンプルさは他のソーシャルネットワークに比べて有利に働くでしょうか?もしくは、これもただ単に多く存在するネットワークの一つに過ぎないでしょうか?
※直接Nigel Hollisにコンタクトされる方はこちらまでお願いします。
※この記事のオリジナルはこちらです。
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