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[調査]インドに関して知っておくべき10のポイント。

BRICsに関して知っておくべき10のポイント第三弾、今回はインドです。


1.There are many Indias/多様

インドでは、地域によって言葉、食事、衣服、行事および宗教の解釈が違うだけでなく、社会的経済的背景の違いにより消費者のマインドセットもかなり違うことがわかります。すなわち、高所得で、教育を受け、英語を話し、世界の動きに敏感な層もいれば、正反対、つまり伝統に根差し、教育を受けられず、現地の言葉しか話せない視野の狭い世界観しか持てない層まで存在します。


2.Class distinctions rule/階級区別のルール

インドは昔から階級社会です。所得や教育、職業の組み合わせで社会的な「場(位置づけ)」が決まり、また交友・社交範囲、結婚相手や選べる職業まで決まってしまいます。自分がどのクラスに属しているのかをはっきりと示すことがとても重要です。英語が話せることは、インドで最もあからさまな(わかりやすい)ステータスシンボルです。


3.Noise levels are astonishing!/驚愕のノイズレベル

平均的なインド人は、(常に明らかに)うるさい環境で生活しています。路上の騒音や車、バス、寺院からの音楽、露天商や屋台からの大声などが聞こえてくるので、日常会話はどこよりもはるかに大きなボリュームで交わされています。


4.India is bursting with colour/あふれる色

インドに初めて訪問する人が驚くことの一つは、日常生活における色の量です。人々の衣服から家の飾り方、花やランゴーリー(民間儀礼的な床絵のこと)など日常儀式に至るまで、インドでは本当に色が溢れんばかり目につきます。これはブランドにとっては大変重要なことで、商品を陳列する時にデザインとパッケージの色の重要性をよく認識しなければなりません。


5.Infrastructure is as much an urban, upper class problem as a rural one/インフラ問題

都市部の80%以上でほぼ毎日停電し、最も裕福な地域でも水道水が一日2、3時間しか供給されません。裕福な家庭には大体独自の電気や給水のバックアップがあります。しかし、中流階級のインド人にとってはインフラ(欠乏)との戦いが現実の日々です。


6.Red tape thrives/お役所仕事全盛

インドで物事を成し遂げることは大きな挑戦であり、特に官僚機構がかかわってくると大変です。電話接続からパスポート更新、交通違反処理に至るまで、すべてのプロセスで手続きに時間がかかります。


7.Achievement and competitiveness kicks in early/幼い頃からの競争

インド人には本質的に競争好きな傾向があり、幼い頃から競争で勝ち抜くように言われます。よい学校、よい仕事の供給は、巨大な人口が生み出す需要に及びません。このことが意味するのは、インド人は大小に関わらずすべての機会において他の多くの人々と競争することが必要だということです。成果と実績がカテゴリを超えてブランドの最大のドライバーです。


8.Personal boundaries are porous/個人の境界は超えやすい

インド人は個人的な境界をあまり作りません。簡単に近くの見知らぬ人を家に案内し、心を開きます。同様に初対面の人にもかなり個人的な質問をします。電車やバスでの会話に入ってきて、なぜ結婚していないの、いくら稼いでいるの、子供を生むつもりがあるの、子供に将来何をさせたいの、などと聞いてくることは珍しくありません。


9.The Indian family sticks together/協力し合う家族

インドでは、家族が未だにとても重要です。大家族から核家族に代わってきていて、若者の間で個人主義が増えているという話もありますが、家族はインド人にとって最も多くの活動の中心に位置しています。キャリアと結婚のようにすべての「重大な」決定が家族の意見に影響されます。


10.The young are finally in control/若者の主導権強まる

インドの社会は伝統的に年齢を敬っていますが、現在注目すべき変化が見られます。インドの人口の50%以上が30歳未満であり、この統計は政治家、映画スターやクリケットのヒーローたちの平均年齢からみても明らかです。今日の若者は明らかに異なる世代であり、国の変化を促進させています。


※『DISCOVER BRIC - Brazil, Russia, India & China』(2011年1月発表)から抜粋。


TNS


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