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[調査]ブラジルについて知っておくべき10のポイント。

2011年1月にTNSが発表したレポート『DISCOVER BRIC - Brazil, Russia, India & China』から「ブラジルについて知っておくべき10のポイント」について抜粋しました。


TNS


1. Water into wine
ブラジル経済は、成長し、国と国民に発展をもたらしています。状況がとてもいいので、我々は、ブラジルで15年前インフレ率が1,000%に達していたことなどほとんど忘れてしまっています。転機は1994年で、一連の思い切った経済変化がブラジル通貨Real(レアル)の導入をもたらしました。


2.All eyes on Brazil
ブラジルは、世界最大級の油層の一つが発見されたことと2014年FIFAワールドカップ、2016年のオリンピックのホスト国として注目されています。必要なインフラを提供するために、巨大な投資が行われています。


3.Social development
消費者の購買力が増しています。これにより、人々は、社会階層の下位から上位へ移行します。中流階級は、今では1億8,500万のブラジル人の50%以上に及びます。彼らは、購買行動とトレンドを作る消費者であり、その結果、ブランドは、自社の戦略や提案の再考を迫られています。


4.The Brazilian way
正しいやり方、間違ったやり方、そしてブラジル人のやり方があります。これは、ブラジル人の持つ創造性と柔軟性を示しています。すなわち、ブラジル人は困難な状況を克服し、自分たちのニーズを満たすための代替法を探すに違いありません。


5. 5 regions in 1 country
ブラジルは、世界で5番目に大きな国ですが、5つの地域に分けられます。それぞれがユニークな特徴と背景を持っており、国外で最大規模の数の日本人が住むサンパウロから、顕著にドイツの伝統を引き継ぐ南部にまで及びます。文化や経済、そして行動も異なり、マーケティングへの一般的なアプローチは、もはや十分でないことを意味します。


6. Family is key
家族がブラジル人の生活の中心にあります。それは、社会の中核となる価値です。家族構成が変化(より少ない子供、より増加する離婚)しているにもかかわらず、家族は社会でいまだに重要な役割を果たしています。一緒に夕食を食べることが、一日のうちで家族にとって最も重要なひとときであり、日曜のバーベキュー時には、より遠い親戚が集います。


7.When just a few means a lot
ブラジルのインターネット浸透率は人口の約40%で、先進国と比べるとまだ低いです。しかし、インターネットを使用しているブラジル人のおかげで、ブラジルは、オンラインに最も時間を費やす国のトップ3に君臨しています。


8. A class with a plus
ブラジル人社会のあるグループは、高いレベルの富を獲得しています。これらの人々が、ブラジルの高級品業界の重要性をますます正当化しています。つまり、ブラジルは、世界最大の個人によるヘリコプターの保有と、イタリア以外で最もフェラーリが売れる販売網のある国として知られています。


9. Mobile entertainment
都市の人口が84%で、よく発達した公共交通機関が不足していることから、ブラジルでは交通問題が深刻です。何時間も通勤にかかるので、新しい携帯電話を購入する際、FMラジオが装備されているような商品を望む傾向があります。


10.Yellow light to green products
ブラジルは、熱帯雨林で知られていますが、環境問題への取り組みになると、他国よりかなり遅れています。14%ほどの消費者しか、環境製品を購入しません。これは、企業にとってブラジルの消費者に本物の環境に対する(前向きな)態度を誘発し、潜在的かつ未開拓市場の鍵を開ける機会が存在することを示しています。


※『DISCOVER BRIC - Brazil, Russia, India & China』(2011年1月発表)から抜粋。


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2012.03.13 [調査]中国の低所得層(『GEMS - 新興市場からのインサイト -2012年2月版』より)