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[記事]話題の歌手PSY。

カンター・ジャパン広報です。


最近日本でも話題になっている韓国人歌手のPSYについて、WPPグループのウェブサイトで幾つか取り上げられていたので、ご紹介します。


The Futures Company社:『Move over, "swag" and "YOLO," it's all about Gangnam Style』
http://trendandtonic.thefuturescompany.com/move-over-swag-and-yolo-its-all-about-gangnam-style/


Mindshare社:『K-Pop Goes Viral - Gangnam Style!』
http://www.wpp.com/wpp/marketing/digital/k-pop-goes-viral-gangnam-style.htm



[調査]アルツハイマー病の介護をする人の健康実態(アメリカ)。

Michael Fronstin, Kantar Health


近年このような話をよく耳にします。
ある老夫婦が長年のお気に入りのレストランに車を走らせていると、夫が混乱し、なじみの場所を延々とぐるぐる運転している。一度きりのことなのか、より悪い状況、すなわち認知症もしくはアルツハイマー病の始まりなのかと心配し、妻はかかりつけ医の予約を取る。


自分の家族や友人のことを考えても、個人的に知っている人の中でいったい何人の人がアルツハイマー病に影響されていて、不幸にもこのような人々が増え続けていることに気づかされます。


アルツハイマー病協会によると、65歳超のアメリカ人の8人に1人がアルツハイマー病です。現在それは約520万人程度ですが、今後18年間で一日に約8,000人が65歳になるベビーブーマー世代は、おそらく有病率が急速に増加する原因になります。


残念なことに、アルツハイマー病には治癒法がありませんし、できる治療は、一時的に病気の進行を遅くするだけです。開発中の薬の中にはアルツハイマー病を持つ人々の脳内に蓄積したプラークを攻撃しようとするものですが、それらは最終的には何の助けにもなりません。業界では研究を続けており、アルツハイマー病の進行を遅くするための鍵は、長期リスクのある患者の予防的治療であると考えるリサーチャーもいます。しかし、疑問が残ります。誰がリスクのある人なのかをどうやって予測しますか?兆候のない人々は予防措置を取るでしょうか?


アルツハイマー病は、患者だけに影響を与えるものではありません。アルツハイマー病協会の推計によると、全米には1,500万人の無給の介護者が存在し、移動、入浴、着替え、金銭管理、最愛の人が怪我をしないように見守ることなど、彼らの仕事は多岐にわたります。アルツハイマー病患者の介護にかかる予期せぬ結果は、負担増の観点から測定することができます。


アルツハイマー病に関するシンジケート調査の一部として、Kantar Healthは、アルツハイマー病介護者であることの影響を測定しました。


まず、介護者は、介護に平均週60時間を費やし、給与を得られる仕事にはほとんど時間を使うことができません。次に、多くの介護者は、不眠、頻繁な頭痛や不安といった自分の健康問題を抱えています。さらに、アメリカの全国平均と比較すると、介護者は、物理的な生活の質だけでなく、精神的な生活の質も低いです。これらの問題は、介護者が最愛の人に注力するために自分の健康を無視するので、未解決のままになるでしょう。


将来、若い世代が、アルツハイマー病や他の慢性疾患を持つ、持たないに関わらず、年老いた家族を世話しなければならなくなることは明白です。製薬業界やその他の団体は、介護者のケアの重要性が高まっていることを認識し始めており、結果として、リソース、サポートおよびAARPにより実施されたキャンペーンのような直接的に介護者へ向けた広告の増加が見られます。


介護がアルツハイマー介護者の健康にどのように影響するかの詳細については、次のインフォグラフィック(英語)を参照してください。
http://www.kantarhealth.com/docs/infographics/kantar_health_world_alzheimers_day_2012.pdf


※この記事のオリジナルはこちらです。


[記事]パリのVogue Fashion Night Out。

Marina Cozzika, Added Value


Vogue社主催のFashion Night Outが、9月6日の夜にパリで行われました。どのお店の外にも行列ができており、異様だけれどエレガントな群衆が通りを行ったり来たりしていることからすると、その夜のイベントは大成功を収めました。


過去3年間とは違い、今年のFashion Night Outはパリの中心部、Faubourg Saint-HonoreとRue Saint-Rochの間で開催されました。その夜は、ショッピングとラグジュアリー・プレミアムブランドの店舗に驚くばかりでした。店舗では、スター、デザイナー、ファッショニスタたちが音楽を聴いたり、ワインやシャンパンをちびちび飲んだり、おいしいプチフール(一口ケーキ)を食べたりしていました。


それでは、ブランドは、自らのプロモーションにこのイベントをどう使っていたでしょうか?


ロレアルやイヴ・サンローランは、ポップアップショップ(短期間だけ営業する販売店)を出すことで、自らの存在を明らかにしていました。ロレアルのブレイドバーは、かなり話題を集め、すぐに群衆を引き付けていました。そのブレイドバーを過ぎると、イヴ・サンローランが、メークアップスタジオを作っており、これもまた長い行列ができていました。イヴ・サンローランやロレアルが、その通りを生のファッションロードに変えました。


非常に多くの店がその夜ずっとお店を開けていたので、ブランドは、その興奮を維持するために、ストリートマーケティングと提供品でさらにクリエイティブであることを求められました。シュウウエムラは、遠くからも見逃さないようにかわいい日本人の女の子の絵が描かれた赤い風船を配っていました。パリで最もトレンディーなお店であるコレットは、一階に泡の出る機械をセットしていました。コントワー・デ・コトニエは、写真を撮ってもらうために並んでいる買い物客にシャンパンを配っていました。マルベリーは、ブランドのハンドバッグの形の風船を配っていました。


ブランドはまた、Fashion Night Outのためだけにコレクターアイテムを出すことによって、興奮を生み出していました。例えば、ランバンのカプセルコレクション、シャネルのツインになったビューティキット、マイケルコースのサングラス、モスキーノのiPhoneケースとポールスミスのスカーフなどです。


Fashion Night Outは、顧客を引き付け、パリの街に興奮を呼び起こすようなブランドのクリエイティビティにチャレンジする素晴らしい夜でした。


※この記事のオリジナルはこちらです。


Fashion Night Out in Paris(ウェブサイト)


Fashion Night Out in Japan(ウェブサイト)


[調査]中国人ショッパー(購買者)の行動。

カンター・ジャパン広報です。


Bain & CompanyとKantar Worldpanelによる中国のショッパー(購買者)に関する共同調査をご紹介します。


フルレポート(英語)のダウンロードはこちらです。


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Kantar Worldpanel


中国の爆発的な消費者市場は、エキサイティングな機会を生み出しますが、消費財メーカーにとっては、彼らが途方もない成長の可能性を追求するにつれて、不可解なものでもあります。消費財メーカーは、成長を考える際、多くの複雑な変数、すなわち経済発展の異なるステージにある地方や都市における明確な差異、及び、日進月歩の消費者のニーズや嗜好、を上手に扱う方法を学ばなければならないという課題に直面します。強力な足がかりを作り、マーケットリーダーとして台頭すべく取り組んでいるブランドは、これらの違いが購買客の行動にどのように影響するかを理解する必要があります。


2012年6月に発表した初のレポート『What Chinese Shoppers Really Do but Will Never Tell You』のフォローアップとして、我々は、三つの側面、すなわち、都市層、カテゴリ特性と開発ステージ、そして購買者のライフステージ、に渡りより深く、購買者行動を探索しようと決めました。Bain & CompanyとKantar Worldpanelによる共同調査では、20省そして4つの主要自治体の373都市、40,000人に及ぶ中国人購買者の行動を分析しました。それは、牛乳からシャンプーまで26の重要な消費者製品カテゴリにおいて、地域ごとに購買者がどの程度費やしているかを捉えることができます。この包括調査は、全ての中国都市層、異なる発展ステージにあるカテゴリー、購買者のライフステージをカバーしています。(フルレポートのFigure1を参照)


最初の報告書で説明したように、中国人の購買者は、あるカテゴリでより頻繁に購入するような場合には、そのカテゴリ内のより多くのブランドを購入する傾向にあります。我々は、これをrepertoire behavior(レパートリー行動)と呼びます。すなわち、購買者は、同じ場面やニーズに対し異なるブランドを選択する傾向(レパートリーは、指定カテゴリ内である購買者により購入された一連のブランドの集合)があります。逆に、購買者は、特定のニーズや場面で1つのブランドを繰り返し購入するときにloyalist behavior(支持者行動)を示します。中国の購買者は、赤ちゃんのおむつや乳幼児用ミルクなどを含む幾つかのカテゴリでloyalist behavior(支持者行動)を示しています。


より詳細に調査結果を探索することによって、我々はrepertoire behavior(レパートリー行動)とloyalist behavior(支持者行動)が、異なる都市層、開発ステージにおける異なるカテゴリ、異なる購買者のライフステージにより影響されるのかどうか、そして外資・国産ブランド両方に対する示唆を見出すことができました。


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2012.04.26 [調査]中国に関して知っておくべき10のポイント。


[調査]メーカーがより注意を払っているのは、SUV / MUVに乗る顧客です。

TNS Automotive


もし、あなたがSUV(Sport-Utility Vehicle)又はMUV(Multi Utility Vehicle。日本のミニバン)の買い手であるならば、自動車販売店でより良い経験をする可能性が高いだろう、ということをTNS Automotiveの最新の調査が示唆しています。


インドの自動車市場は、SUV / MUVセグメントに目覚めたようです。今年の初めのデリーオートエキスポに始まり、業界はますますこのセグメントに注目しているようです。ここ数カ月、Mahindra XUV 500、Maruti ErtigaとRenault Dusterのローンチが続きました。買い手は車のショールームに群がり、ショールームの営業スタッフは彼らを心から歓迎しました。


そのセグメントに明確にフォーカスが置かれており、販売店は、見込み客を顧客に転換しうるような対応をしています。最近のSUV/MPVやプレミアムSUVの購入者は、販売店での購買経験に最も高い満足度を示しています。これは、TNS Automotiveの発表した『2012年Car Buyer Sales Satisfaction(CBSS)Study』のファインディングスの一つです。


TNSの専門部署である、TNS Automotiveが実施した『2012年CBSS Study』は、インドのシンジケート自動車セールス満足度調査で、28都市に及ぶ3,275人の新車購入者の回答によるものです。この包括調査では、61車種のセールス満足度の重要な領域における顧客の評価をカバーしています。CBSS TRI * Mスコアは、セールス満足度の尺度を提供します。


「注目に値するのは、自動車メーカーが、顧客を満足させ続けることができたことです。それが、たとえ選んだ車を購入するまで待たなければならなかったときでさえ。」とTNS AutomotiveのExecutive DirectorであるPradeep Saxenaが言います。「それはおそらく、顧客が他のモデルを選ぶよりも待ち続けたからでしょう」。


顧客の期待するところは、車のカテゴリーによって異なります。販売店の営業時間は、エントリーコンパクトカテゴリーにとって非常に重要である一方、プレミアムコンパクトカーの購入者にとってはそれほど重要ではありません。彼らには、販売店の場所が非常に重要です。エントリーラグジュアリー、すなわちSUV/MUVとプレミアムSUVカテゴリーの車種のスコアが最高水準であるように、比較的高い価格の自動車は、より高い満足度を得ています。


結果的に業界全体のスコアは高く(95)、高い安定した自動車の購入経験を示唆しています。しかし、これはまた、簡単に競合他社がまねすることのできない自動車購入経験という領域で差別化することへの課題を提起します。


CBSS調査のランキングは、同じような車種で比較することを可能にすべくセグメントレベルで行われます。コンパクトエントリーミニサイズカーセグメントではMaruti Suzukiモデル、中型サイズのセダンではHonda CityとHyundai Vernaがトップを行きます。プレミアムミッドサイズではVolkswagen Jetta、エントリーラグジュアリーセグメントでは、Honda Accord、Skoda LauraとVolkswagen Passatがトップポジションを占めます。SUV/MUVとプレミアムSUVセグメントでは、Mahindra XyloとToyota Fortunerがランキングのトップです。


競争が激しくなりつつある、ということは、多くのセグメントでスコアが非常に近接し、トップを複数の車が奪い合う、という事実が示しています。


※この記事のオリジナルでは、チャートの一部が出ています。以下のサイトにアクセスしてください。
http://www.tnsglobal.com/press-release/tns-automotive-car-manufacturers-pay-more-attention-suvmuv-customers


[記事]何故ブランドの評価は変わるのでしょうか?

Nigel Hollis, Millward Brown


Millward Brown社、Interbrand社、そしてそれ以外の多くの会社によって実施されるブランド評価は、いつもメディアの関心事です。数ヶ月おきに、それらの評価の違いを指摘する新たな話題が我々の耳に入ります。それは、何故このような違いが生じるのかという疑問をしばしば伴っています。


最近話題に上り、その疑問を促したのは、IKEAがそのブランド価値を90億ユーロ、すなわちわずか110億ドル超だと推定したというニュースでした。
http://online.wsj.com/article/SB10000872396390443537404577578993842669330.html


ウォールストリートジャーナル(WSJ)の記事の中で、Suzanne VranicaとJens Hansegardが次のように書いています。すなわち、Millward Brown社とInterbrand社のIKEAブランドに関する評価は同じレベルだが、他のブランドに関しては相当異なる、と。(記事の中の)素晴らしいインフォグラフィックが二社の評価の違いをうまく表しています。最も顕著に異なるのがAppleに対する評価で、Millward Brown社が1,830億ドルであるのに対し、Interbrand社はたったの335億ドルという評価です。


記事が暗黙的に、かつインフォグラフィックで示しているのは、評価はかなり変わるので、これらの会社は決して科学的ではないということです。しかし、Landor Associates社のマネージングディレクターであるAllen Adamsonは、記事の中で次のように述べています。


(ブランド価値評価は、)理論的には単純でも、実際には難しいのです。それは、消費者がキャラメル色のソーダにいくら支払うか、ということと、Cokeにいくら支払うかを比べるようなものなのですから。


そして、それが根本的な問題なのです。有形の製品やそれを生みだすすべてのものから、人々にブランドを買いたいと思わせ、プレミアムを支払わせる考えや感情をどうやってはっきりさせますか?キャラメル色のソーダを飲む経験が、いつCoca-Colaを飲む経験になりますか?


理論的には、有形資産価値を特定することは、比較的容易です。結局、あなたは、既知の市場価値を持っているものに対処しているのです。しかし、私の同僚のGraham Staplehurstは、それが必ずしも黒と白のごとくはっきりするものではないことを説明するために、次のような例を挙げます。あなたの家を例に取ってみましょう。それは有形資産価値を持っています。しかし、ブランド評価のように、評価にとって本当に重要なことは、れんがやモルタルではなく、人目を引く家の外観や近所、歴史、地元の学校のクオリティや通勤の容易さなどです。これらは、不動産業者や仲介業者が評価する際考慮に入れるものなのです。しかし、お気づきの通り、彼らはしばしばかなり異なる評価をしますし、本当に重要になる評価は購買価格だけなのです。


面白いのは、人々は財産評価の違いを受け入れるように見えるということです。彼らは、多くの影響する変数があることや、価値を決めるのが最終的な買い手に依存することを知っています。しかし、何らかの理由でそれがブランドのことになると、我々は、評価プロセスがはるかに決定的なものだろうという期待を持ちます。私はこれをとても変だと思っていて、強力なブランドを形作ることの多くは、有形製品の経験だけでなく、人々の期待や感情のあいまいな形に依存するものだからです。


ブランド評価は、科学と判断の組み合わせであり、それが(評価者により)評価の異なる理由です。 Millward Brown社は、より消費者の意見やロイヤリティに重きを置いています。それは、より安定した実績のある業種のブランドを好むように見えるInterbrand社とは違います。両社は、将来の収益成長についての判断をしなければならず、Facebookの株価の急激な下落が示すように、しばしば未来が何をもたらすかを予測することは非常に困難なのです。Appleの場合、我々の評価が示すのは、同社の収益が急速に増加していることだけでなく、世界中の消費者からのフィードバックによるブランドの貢献度なのです。


さて、あなたはどう思いますか?ウォールストリートジャーナルの記事のような話題があるでしょうか?評価が著しく異なる場合、我々は心配すべきでしょうか?あなたの考えを共有してください。


※ご参考
Millward Brown社のBrandZ Top100ランキング(インフォグラフィックス)


※この記事のオリジナルはこちらです。


※ご質問は、直接Nigel Hollisにお願いします。
http://www.millwardbrown.com/Global/Blog/AboutNigelHollis.aspx


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