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[調査]中国に関して知っておくべき10のポイント。

BRICsに関して知っておくべき10のポイント、最終回は中国です。


1. China's urban and rural population/都市部と農村部の人口

中国の近代的な発展が至る所で見られることを考えると、7億人以上の中国人が農村部で暮らし、そこでの一人当たりの年収がほんの700ドル超に過ぎないという事実を見落としがちです。このことが意味するのは、このような市場向けの製品やサービスが、大都市のものとは異なる必要があるということです。しかし、急速な都市化が進んでいます。これからの数年間で毎年10万人が都市部に移住し、2015年までに中国の人口の半分が都市や街で暮らしているでしょう。


2. A grey population/高齢者人口

アジアの人々が欧米諸国に比べて若いことは共通の認識です。アジアの人々はより多く赤ん坊を作りますが、かつては医療水準が低いために、若くして多くの人が亡くなっていました。しかし、今この状況は変わりつつあります。中国市場はもはや若者だけではなく「シニアな」消費者も市場を牽引しています。高齢者の所得は個人ベースでは少ないかもしれませんが、合計するとかなりサイズが大きく、比較的ユニークな物理的、精神的ニーズを形成する市場となります。たとえば、彼らにとってスーパーマーケットを訪れることは、買い物のためだけでなく、レジャーの一つでもあるのです。


3. China is inventing its own product cycles rather than following the West/独自の製品サイクル

伝統的な購買モデルが中国では通用しません。インドのような他の発展途上国では、消費者は小型車から入り、購入する余裕が出てきたらより大きな車を買うようになるでしょう。中国の消費者は、いきなり大きな車を買います。これは、最近急速に富を獲得したことによるものです。メーカーは、欧米で伝統的な製品開発サイクルを中国にも適用できると考えるべきではありません。


4. Proud to be Chinese but admire others/中国人であることを誇る一方で他者を称賛

近年、世界のパワーバランスに大きな変化があり、中国がキープレーヤーになりました。中国人はこのことを非常に誇りに思っています。壮大な経済成長からオリンピックの開催まで、その成果をリスト化すれば長くなります。中国人は、中国が欧米よりも多くの機会を提供していることはしばしば感じますが、世界が中国の文化や価値観を理解しているとは感じていません。このように強く、しばしばあからさまな愛国主義があるにもかかわらず、中国人は、他国からの影響に開放的でした。自国の風水の力を再発見する一方で、彼らはまた、韓国のオペラ、日本の漫画、そしてインドヨガの練習を楽しんでいます。


5. Web 2.0/ウェブ2.0

中国では、インターネットユーザーが急激に増えており、これが続きそうだということはよく知られています。しかし、中国でのインターネットの普及が欧米モデルではなく、独自のパターンで起こっていることは、あまり知られていません。欧米の消費者は、通常電子メールや電子商取引のためにインターネットを使用します。一方、中国の消費者は、主に情報収集、ソーシャルネットワーキングや娯楽目的で使用しています。中国におけるインターネットは、表現と交流の手段です。インターネットへの依存は、多くの中国人が初めて製品やサービスを消費するという文脈においてさらに拡大します。例えば、車の購入者の70%が初めて車を購入する人であり、購入の意思決定の基礎となる情報を入手するためにインターネットを使用する傾向があります。


6. Online commerce/電子商取引

中国の貿易総額からすると、オンライントレードはまだ規模が小さいですが、その絶対額はきわめて大きいです。
予想に反し、電子商取引は大都市だけの現象ではありません。より小さな街や都市の若い消費者は、都会に比べ物理的な物流(網の整備)がかなり遅れているので、しばしばTaobaoなどのウェブサイトでアパレルやファッション製品を購入しています。


7. Going green/環境保全への取り組み

最近のレポートから、中国が今やアメリカを抜いて世界最大のエネルギー消費国となったことがわかっています。しかし、中国の消費者が環境と地球温暖化についてより関心を示すようになっていることも事実です。彼らは、真剣に自社の社会的責任を取ろうと取り組む企業が作る、環境に優しい製品やサービスに喜んでプレミアム価格を支払うようになっています。


8. Chinese people are creative and love design/創造的でデザイン命

長年共同体での均一性を求め続けられてきたので、中国の消費者は自分たちの創造性を強く表現したがります。デザインは、衣類や家電製品などの特定のカテゴリーにおいて常に重要でしたが、今ではほぼすべての製品カテゴリーで重要になっています。


9. Chinese consumers are questioning and demanding/質問と要求の多い消費者

中国の消費者は、広く現代の製品やサービスを受け入れる一方で、より自己主張が強く、過激でさえあります。理由の一つは、中国においてブランディングが制限されてきたという歴史があることです。その結果、消費者がブランドに抱く愛着はそれほど強くないことが多く、彼らは製品の性能に過失が見られると容赦しません。


10. Up trade and down trade/購買のメリハリ

一ヶ月の給与分の費用がかかる携帯電話を持つ会社員を目にすることは珍しくありません。中国の消費者は、次の二つのこと、すなわちステイタスと子供の健康を守ること、に喜んで高値を払います。一方で、自宅のプライバシー(を守ること)に関しては安い製品を使っています。


※『DISCOVER BRIC - Brazil, Russia, India & China』(2011年1月発表)から抜粋。


TNS


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[調査]インドに関して知っておくべき10のポイント。

BRICsに関して知っておくべき10のポイント第三弾、今回はインドです。


1.There are many Indias/多様

インドでは、地域によって言葉、食事、衣服、行事および宗教の解釈が違うだけでなく、社会的経済的背景の違いにより消費者のマインドセットもかなり違うことがわかります。すなわち、高所得で、教育を受け、英語を話し、世界の動きに敏感な層もいれば、正反対、つまり伝統に根差し、教育を受けられず、現地の言葉しか話せない視野の狭い世界観しか持てない層まで存在します。


2.Class distinctions rule/階級区別のルール

インドは昔から階級社会です。所得や教育、職業の組み合わせで社会的な「場(位置づけ)」が決まり、また交友・社交範囲、結婚相手や選べる職業まで決まってしまいます。自分がどのクラスに属しているのかをはっきりと示すことがとても重要です。英語が話せることは、インドで最もあからさまな(わかりやすい)ステータスシンボルです。


3.Noise levels are astonishing!/驚愕のノイズレベル

平均的なインド人は、(常に明らかに)うるさい環境で生活しています。路上の騒音や車、バス、寺院からの音楽、露天商や屋台からの大声などが聞こえてくるので、日常会話はどこよりもはるかに大きなボリュームで交わされています。


4.India is bursting with colour/あふれる色

インドに初めて訪問する人が驚くことの一つは、日常生活における色の量です。人々の衣服から家の飾り方、花やランゴーリー(民間儀礼的な床絵のこと)など日常儀式に至るまで、インドでは本当に色が溢れんばかり目につきます。これはブランドにとっては大変重要なことで、商品を陳列する時にデザインとパッケージの色の重要性をよく認識しなければなりません。


5.Infrastructure is as much an urban, upper class problem as a rural one/インフラ問題

都市部の80%以上でほぼ毎日停電し、最も裕福な地域でも水道水が一日2、3時間しか供給されません。裕福な家庭には大体独自の電気や給水のバックアップがあります。しかし、中流階級のインド人にとってはインフラ(欠乏)との戦いが現実の日々です。


6.Red tape thrives/お役所仕事全盛

インドで物事を成し遂げることは大きな挑戦であり、特に官僚機構がかかわってくると大変です。電話接続からパスポート更新、交通違反処理に至るまで、すべてのプロセスで手続きに時間がかかります。


7.Achievement and competitiveness kicks in early/幼い頃からの競争

インド人には本質的に競争好きな傾向があり、幼い頃から競争で勝ち抜くように言われます。よい学校、よい仕事の供給は、巨大な人口が生み出す需要に及びません。このことが意味するのは、インド人は大小に関わらずすべての機会において他の多くの人々と競争することが必要だということです。成果と実績がカテゴリを超えてブランドの最大のドライバーです。


8.Personal boundaries are porous/個人の境界は超えやすい

インド人は個人的な境界をあまり作りません。簡単に近くの見知らぬ人を家に案内し、心を開きます。同様に初対面の人にもかなり個人的な質問をします。電車やバスでの会話に入ってきて、なぜ結婚していないの、いくら稼いでいるの、子供を生むつもりがあるの、子供に将来何をさせたいの、などと聞いてくることは珍しくありません。


9.The Indian family sticks together/協力し合う家族

インドでは、家族が未だにとても重要です。大家族から核家族に代わってきていて、若者の間で個人主義が増えているという話もありますが、家族はインド人にとって最も多くの活動の中心に位置しています。キャリアと結婚のようにすべての「重大な」決定が家族の意見に影響されます。


10.The young are finally in control/若者の主導権強まる

インドの社会は伝統的に年齢を敬っていますが、現在注目すべき変化が見られます。インドの人口の50%以上が30歳未満であり、この統計は政治家、映画スターやクリケットのヒーローたちの平均年齢からみても明らかです。今日の若者は明らかに異なる世代であり、国の変化を促進させています。


※『DISCOVER BRIC - Brazil, Russia, India & China』(2011年1月発表)から抜粋。


TNS


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[採用]カンター・ジャパン新卒採用Facebookページ開設中。

カンター・ジャパンは、新卒採用Facebookページを開設しています。


★ 新卒採用Facebookページへのリンクはこちら↓↓↓
Kantar Japan/ NewGrad.Recruiting Page 2013


主として2013年春に大学・大学院を卒業される予定の皆様にカンター・ジャパンを知っていただけるよう、Facebookページを開設しました。もちろん、今年海外の大学・大学院を卒業される予定の皆様にも楽しんでいただける内容となっています。


今年の新入社員が運営を担当しています。フレッシュな目線で、「カンター・ジャパンってこんなにおもしろい!」をFacebookページからお届けします。


主な更新内容

☆ カンター・ジャパンの社員紹介

☆ マーケティング、マーケティングリサーチのトピック

☆ アンケート(市場調査の会社なので。。。)


カンター・ジャパン 採用担当


(再掲)新卒採用Facebookページへのリンクはこちら↓↓↓
Kantar Japan/ NewGrad.Recruiting Page 2013


[採用]「海外大学院合格者ジョブフェア2012」に参加します。

カンター・ジャパンは、アクシアム社主催の「海外大学院合格者ジョブフェア2012」に参加します。


開催概要
日時:  2012年5月26日(土) 10:00 - 17:00(9:45開場)
会場:  泉ガーデンギャラリー(東京都港区六本木1-5-2)  ★MAP★
最寄駅: 東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」直結(改札より徒歩2分)
定員:  100名  ※先着順/定員になり次第締め切り
参加費: 無料
主催:  株式会社アクシアム


★ 詳細はこちら↓↓↓
http://www.axiom.co.jp/event/jf120526/index.html


皆様にとって、カンター・ジャパン、そして市場調査を中心とする弊社の事業や仕事について知っていただける機会になれば、と考えております。


また、カンター・ジャパンは、一緒に会社を創っていただける方を引き続き募集しています。


★ 募集要項はこちら↓↓↓
http://www.kantar.jp/careers/info.html


カンター・ジャパン 採用担当


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2012.04.20 [採用]カンター・ジャパン新卒採用Facebookページ開設中。


[調査]ロシアについて知っておくべき10のポイント。

BRICsに関して知っておくべき10のポイント第二弾、今回はロシアを取り上げました。


1.Russia is very diverse/非常に多様な国

地理的に、ロシアは世界最大の国です。その気候条件は、一年中、又全国土に渡ってマイナス50℃からプラス30℃にもなります。社会文化は気候と同様にとても多様で、極東住民の感覚が日本や中国に近い一方、カリーニングラードの人々は自分たちをヨーロッパ人であると信じています。したがって、モスクワ単独で調査を実施しても、それがロシア全体を代表しているとは言えません。


2.Demographic decline in the 1990s/1990年代に生まれた層の(人口の)落ち込み

15-20年前のロシアの複雑な政治経済状況が、(当時の)出生率の大幅な下落につながりました。その結果、次の10-15年は、特に最も積極的な(はずの)消費者階層において、人口の減少が見られるでしょう。


3.Ethnic migration/民族移動

旧ソビエト連邦(旧ソ連、USSR)の崩壊以降、旧ソ連からの移住(労働)者がロシアに移動しました。 2000年より前の移住(労働)者は主に白人とウクライナ人で、彼らがロシアの主要都市に移動しました。今は、ウズベクやタジクを含む東部共和国の国々から移住してきています。彼らはしばしば不法在留し、一番賃金の低い建築業やサービス業で不法労働しています。彼らはロシア語がほとんどできません。これらの移住(労働)者が安価な製品とブランドのターゲットグループとなっています。


4.No life after retirement/退職後の生活難

国民年金の水準が非常に低いので、仕事をしない限り、あるいは家族から財政支援を受けない限り生活できません。年金受給者の大半は、限られたお金で大変倹約的な生活をしています。


5.In most regions infrastructure is very poor/ほとんどの地域でインフラが未整備

国全体にまたがる道は一つもありません。ロシアには、アメリカやドイツの高速道路のような長距離道路システムがありませんし、また、レストランやホテルなどの沿道設備も多くはありません。


6.Identity is contradictory/アイデンティティの矛盾

ロシアの生活の中で成功を定義する要因には、例えば、車、携帯電話、そして時計など幾つかあります。小さく、メンテナンスの良くない共同住宅に住んでいるものの、とても高い車を運転しているという人が珍しくありません。


(2年間モスクワに住んでいたあるアメリカ人の話を引用):初めてロシアを訪れたある日のこと、私が通りを歩いていると、非常に古くて今にも倒れそうなソビエト式アパートの前に2台の高級車ベントレーが止まっているのを見かけました。ベントレーのような高級車を運転している人があのような共同住宅に住んでいること自体に大変なショックを受けました。


7.Paradoxes are part of daily routine/パラドックスは日常の一部

ロシア人の考え方は、矛盾に満ちています。ロシア人は、愛国心が強いけれど、同時に外国人の前でひざまずくことができます。彼らは見知らぬ人や他国からの観光客について不満を言いますが、観光客が自分の家にいるときには非の打ちどころのないホストとなるでしょう。


8.Russians do not like rich people/お金持ちが嫌い

ロシア人は、お金持ちになりたいという強い欲求を持っており、同時に、富は、勤勉に働く、又は貯めることを通じて全うに得られるとは考えていません。


9.The great Russian belief in all will be ok/すべてがOKになると信じている

ロシア人は、一般的に「Авось」一筋で生きています。「Авось」を直訳すると、「おそらく」「たぶん」の意味になります。問題に直面したら、何もせずただ待つ方が良いと信じています。なぜなら、「たぶん」すべてがうまくいき、不幸は自分のところには来ないからです。例えば、学生は試験の前に勉強しないかもしれません。なぜならば、「たぶん」問題は自分の知っているところから出るからです。


10.A love of freebies/景品が大好き

ロシア人の夢は、何の努力もせずに成功と富が手に入ることです。例えば、突然宝くじに当たるなどの幸運が、何の前触れもなく訪れると信じています。


※『DISCOVER BRIC - Brazil, Russia, India & China』(2011年1月発表)から抜粋。


TNS


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2012.04.16 [調査]ブラジルについて知っておくべき10のポイント。

2012.03.13 [調査]中国の低所得層(『GEMS - 新興市場からのインサイト -2012年2月版』より)


[調査]ブラジルについて知っておくべき10のポイント。

2011年1月にTNSが発表したレポート『DISCOVER BRIC - Brazil, Russia, India & China』から「ブラジルについて知っておくべき10のポイント」について抜粋しました。


TNS


1. Water into wine
ブラジル経済は、成長し、国と国民に発展をもたらしています。状況がとてもいいので、我々は、ブラジルで15年前インフレ率が1,000%に達していたことなどほとんど忘れてしまっています。転機は1994年で、一連の思い切った経済変化がブラジル通貨Real(レアル)の導入をもたらしました。


2.All eyes on Brazil
ブラジルは、世界最大級の油層の一つが発見されたことと2014年FIFAワールドカップ、2016年のオリンピックのホスト国として注目されています。必要なインフラを提供するために、巨大な投資が行われています。


3.Social development
消費者の購買力が増しています。これにより、人々は、社会階層の下位から上位へ移行します。中流階級は、今では1億8,500万のブラジル人の50%以上に及びます。彼らは、購買行動とトレンドを作る消費者であり、その結果、ブランドは、自社の戦略や提案の再考を迫られています。


4.The Brazilian way
正しいやり方、間違ったやり方、そしてブラジル人のやり方があります。これは、ブラジル人の持つ創造性と柔軟性を示しています。すなわち、ブラジル人は困難な状況を克服し、自分たちのニーズを満たすための代替法を探すに違いありません。


5. 5 regions in 1 country
ブラジルは、世界で5番目に大きな国ですが、5つの地域に分けられます。それぞれがユニークな特徴と背景を持っており、国外で最大規模の数の日本人が住むサンパウロから、顕著にドイツの伝統を引き継ぐ南部にまで及びます。文化や経済、そして行動も異なり、マーケティングへの一般的なアプローチは、もはや十分でないことを意味します。


6. Family is key
家族がブラジル人の生活の中心にあります。それは、社会の中核となる価値です。家族構成が変化(より少ない子供、より増加する離婚)しているにもかかわらず、家族は社会でいまだに重要な役割を果たしています。一緒に夕食を食べることが、一日のうちで家族にとって最も重要なひとときであり、日曜のバーベキュー時には、より遠い親戚が集います。


7.When just a few means a lot
ブラジルのインターネット浸透率は人口の約40%で、先進国と比べるとまだ低いです。しかし、インターネットを使用しているブラジル人のおかげで、ブラジルは、オンラインに最も時間を費やす国のトップ3に君臨しています。


8. A class with a plus
ブラジル人社会のあるグループは、高いレベルの富を獲得しています。これらの人々が、ブラジルの高級品業界の重要性をますます正当化しています。つまり、ブラジルは、世界最大の個人によるヘリコプターの保有と、イタリア以外で最もフェラーリが売れる販売網のある国として知られています。


9. Mobile entertainment
都市の人口が84%で、よく発達した公共交通機関が不足していることから、ブラジルでは交通問題が深刻です。何時間も通勤にかかるので、新しい携帯電話を購入する際、FMラジオが装備されているような商品を望む傾向があります。


10.Yellow light to green products
ブラジルは、熱帯雨林で知られていますが、環境問題への取り組みになると、他国よりかなり遅れています。14%ほどの消費者しか、環境製品を購入しません。これは、企業にとってブラジルの消費者に本物の環境に対する(前向きな)態度を誘発し、潜在的かつ未開拓市場の鍵を開ける機会が存在することを示しています。


※『DISCOVER BRIC - Brazil, Russia, India & China』(2011年1月発表)から抜粋。


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2012.03.13 [調査]中国の低所得層(『GEMS - 新興市場からのインサイト -2012年2月版』より)


[記事]Facebookのファンの特徴とは?

Nigel Hollis, Millward Brown


つい最近、Dave Barrowcliffが、Millward Brownの自社ソーシャルネットワーク、"the Greenhouse"で、次の質問を投稿しました。


Facebookのファンってどのような人ですか?


その質問に対する回答は様々でした。ブランドとつながることで自分について何か言いたい人、景品を欲しい人など。しかし、以下のようなシニカルな反応に対し、私にはピンと来るものがありました。


Facebookのファンは、ほとんどの場合、過大評価されています。


結局のところ、それは本当です。 Facebookでさえ、それを認めています。


Facebookは、最近Reach Generatorというツールを発表しました。それは、自分たちのコンテンツが広告としてファンにリーチするよう、マーケティング担当者を助けてくれるでしょう。何故ですって?何故なら、Facebookが認めるように


現時点では、毎週あなたのファンのほんの16%にしかリーチしていないかもしれない、からです。


この低いリーチ(率)の主な理由は、FacebookのEdgeRankアルゴリズムが、ユーザーのニュースフィードに最も関連性の高いコンテンツを入れるよう設計されていることです。ブランドのコンテンツは、それほど関連性がないだけかもしれません。


自分たちのコンテンツがファンの16%にしかリーチしないというニュースは、多くのマーケティング担当者にショックを与えるかもしれませんが、ショックを受ける必要はないのです。結局、フォローしなければ、あなたの友人のコメントをどれくらい多く見ますか?ファンを集めるために激しく競争した後で、マーケティング担当者は、その競争に価値があったのだろうかと疑問に思うに違いありません。特に、コンテンツの一部が16%ではなく、75%のファンにリーチすることを保証してもらえるようFacebookにお金を支払う必要があるのですから。


"the Greenhouse"上での議論から、別の興味深い点も見えてきます。すべてのファンが同じように作られるわけではありません。自分たちをよく見せるためにブランドを支持するファンもいれば、本当にそのブランドが好きなファンもいます。


James Galpinが、このように区別しています。すなわち、"ファン"について、コミュニティに自分が自由放任であることをオープンにしたい人々だと見るのであれば、その人たちは、おそらくそうすることによって自尊心を高めたいと考えているでしょう。彼らはそれほどブランドのことを気にしていないかもしれませんが、その代わり、ブランドを友人の間で自分の地位を高めるのに役立つシンボルとか資産のように捉えています。


また、本当に情熱的な人々もいます。彼らは、ブランドへの愛着を示そうとするかもしれないし、しないかもしれません。


"the Greenhouse"上のコメントを正しく読み取ることができているとすれば、我々は、ファンを4つに分類することができます。最初の2つはどちらも利己的です。


Freebie seekers:販促(品)や景品を入手するために、ブランドを好きでなければならなかった人々

Status seekers:自分の信任を高めたいがためにそのブランドを好きな人々

Affectionate Fans:そのブランドが好きだけれど、愛着を示すだけという人々

True fans:わざわざそのブランドをサポート、推奨する人々


私がマーケティング担当者であったなら、真にターゲットにしたいのは、最後のTrue fansでしょう。そうでなければ、Status seeker fansをTrue fansに変えたいと思うでしょう。しかし、あなたはどう考えますか?我々が見過ごしているファンのタイプはありますか?あなたの考えをお聞かせください。


ご質問は、Nigel Hollisまでお願いします。
http://www.millwardbrown.com/Global/Blog/StraightTalk.aspx


※この記事のオリジナルはこちらです。


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2012.03.09 [記事]なぜもっと多くの人々が自分のGoogle +の輪にブランドを入れないのでしょうか?


[調査]消費者とのコミュニケーションは、ますます難化。

2012年3月26日に投稿したレポートに関する紹介文です。


TNS


TNSは、「情報の肥満状態」に対する課題に取り組むキャンペーンを発表しました。消費者は、現在オンライン、オフラインチャネルの両方で多くのノイズにさらされ、困惑しています。ブランドが消費者とコミュニケーションをとることはこれから今までにも増して難しくなるでしょう。TNS UKは、ブランドに役立てていただくためキャンペーンを行いました。このキャンペーンは人々が情報をどのように受け取るかを理解することによって、ブランドが自分たちの顧客やターゲット層に、正確にメッセージを伝えるのに役立つでしょう。

http://www.tnsglobal.com/_assets/files/TNS_IO_booklet_FINAL.pdf


デジタル空間において、コミュニケーション領域に新規で参入する場合、不明確なメディアターゲッティングを行えば、ブランドによっては、経験の少ない新参者となってしまうかもしれません。その企業戦略が侵略的だと認識されかねず、消費者の抵抗を招く結果となります。例えば、TNS実施の最新デジタルライフ調査では、イギリス人口の約61%が、ブランドに対し、ソーシャルメディアを介した結びつきを求めていないことが明らかになりました。


オフラインチャネルが少しも減らないうえ、オンラインのノイズがさらに侵入してくることをかんがみると、マーケティング担当者には、人々が情報を消費する方法を理解し、メッセージをより効果的に響かせるための指針が必要とされます。TNSは「情報の肥満状態」に対する分析を行い、消費者が従う5つのイーティングプランを特定しました。これは、人々に好まれる情報消費をタイプ分けすることにより、ブランド支持者のプロファイリングや、彼らの行動をよりよく理解することができる、新しい指針です。5つのイーティングプランは、次のとおりです。


・Fast Foodies(お手軽を好む人)は、最も簡単で、甘く、おいしいデータを消費する

・Supplementers(サプリ好き)は、利用可能なたくさんの情報によって動機づけられ、あらゆる領域、特にデジタルの領域でできる限り消費する

・Carnivores(肉食)は、 深く示唆に富んだ情報を消費したがる、事実そのままの生の情報を好む

・Fussy Eaters(選好みをする人)は、伝統的な手段であっても情報を消費することを嫌がるデジタル懐疑者

・Balanced Dieters(バランスのとれた食事をする人)は、過度に消費せず健全なバランスを維持する。これらの消費者は、様々なメディアから情報を入手する


5つのイーティングプランは、ブランドのマーケティング担当者に、特定のマーケティングコミュニケーション戦略に対する消費者の受容性を予測するのに役立つ、正確な示唆を与えてくれます。例えば、我々の調査が示すのは、Carnivores(肉食)がMarks & Spencerで買い物をすることを好み、Fussy Eaters(選好みをする人)がAsdaで買いだめする傾向があることです。それは何を示しているのでしょうか?Marks & Spencerには、消費者がゆっくりと味わえる、深く示唆に富んだ情報を提供し、コミュニケーションを増やす(金銭的) 余裕があります。一方、Asdaは、Twitterのようなメディアを活用し、バウチャー(割引券)好きにアピールするオンライン上のオプションを提供するなど、短期で次々にデータを伝えることに長けています。


あなたがどのイーティングプランに入っているかを分析する「情報の肥満状態」クイズを紹介します。クイズであなたにぴったり合うセグメントを見つけてください。


TNS Marketing Sciences Director であり、この調査のLead researcherであるRussell Bradshawは、「情報の肥満状態」のキャンペーンについてこう述べています。「情報の肥満状態は、ブランドの非常に重要な問題、すなわち情報過多時代のターゲッティング、に目を向ける具体的な方法です。一般的なイーティングプランを理解することにより、ブランドマネージャーやCMOは、リーチと共鳴、そしてマーケティングコミュニケーションのキャンペーンの価値を意のままに最大化する強力なツールを持つことになります」。


※レポートより5つのイーティングプランを抜粋


Fast foodies(お手軽を好む人)


Fast foodiesは、マルチタスクを好みます。テレビでフレンズのシーズン6を流しつつ、最新の雑誌を読みながら、インスタントメッセージでチャットをします。情報の肥満状態でいうと肥満です。友人が、自分が楽しむためや、気になる異性を次のイベントに招待するために努力している一方で、彼らは、目の前にあるぴかぴかしたパッケージなら何にでも飛びつくタイプです。彼らは、Facebookにあまりにも夢中になりすぎて時間がないのか、ニュースを見たり、深い哲学的あるいは事実にもとづいた本、バランスのとれた情報食にはあまり価値を感じません。彼らの望むすべては簡単で、美味しい一口サイズのごちそうなのです。


Supplementer(サプリ好き)


情報が社会的なステータスです。Supplementersは、野心家です。彼らは、富と情報によって動機づけされ、そのうちのできるだけ多くを消費しようとします。
モバイルインターネット、RSSフィード、ポッドキャスト等、どこにいてもどんな情報でも、望めば詰め込むことができるツールを好みます。これらの人々は、主に事実を求めます。想像力に富んでいて、しかも信頼できるソースから小さな塊で届けられることが大切です。
彼らは、知識がその背景の理解なしでは価値がないことを知りません。どちらにしろ、収集した情報そのものをすぐに忘れてしまいます。社会は、彼らを重要な層であると見ています。彼らは、外界そしてその中での自分の位置についてプレッシャーを感じます。 しかし、あまり感情を出しません。彼らの情報の肥満状態は純粋で単純です。つまり、情報が多すぎるのです。


Carnivore(肉食)


情報は、自分の情熱を深めたり、自分のエネルギーや興味でもって他人に影響を与えるための手段です。
Carnivoreは、偉大な代弁者です。深く示唆に富んだもの - できれば事実そのままの生の情報 - 以外の情報の消費を拒否する情熱的でエネルギッシュな、超マニアです。軽量な情報を軽蔑し、自分の情熱をつかむ少数の"立派な"ソースからの題材のみを選びます。自分の粘り強さを表現したがります。他のタイプが多数のソースやトピックに接触する一方で、同じ情報を追いかけすぎることがCarnivoreの問題です。誰もがスマートフォンで編集者のダイジェストを見られる今、エコノミー誌を読んでいるだけでは誰もすごいとは思いません。
彼らの肥満状態はその一本調子にあります。


Fussy Eater(選り好みする人)


情報は、本物であると同時に私のロマンチックな現実逃避のための心地よい要素でなければなりません。Fussy Eaterは、人生が現在のようにそれほど複雑でなく、けれども非常に個人を大切にしていた過去の社会を愛しているため、今どきの生活に適合したくありません。彼らは情報化時代の仙人です。
彼らは、見たり聞いたりしたいと思っている物事だけを見たり聞いたりします。実際の厳しい生活の中で、感情のない嫌なものが降りかかってこないよう避難します。自分が慣れ親しんでいるものに触れ、落ち着く時間を持ちたいと思っています。
彼らの情報の肥満状態は、新たな情報の確実なソースが彼らの自然の世界を破壊するエイリアンであるとおびえているところです。簡単に動揺し、自分の愛する世界の小さな変化に非常に敏感です。


Balanced Dieters(バランスの取れた食事をする人)


情報は管理され、欲しいものだけがバランスよく提供されるべきです。
Balanced Dietersは、Radio4を聞いたり、時折新聞を読んだり、BBCの携帯電話アプリや良い本からバランスよく情報を集めようとします。 Xファクター、デーブのファミリーフォーチューンは必要不可欠ですが、それがケイト?ミドルトンをGoogleアラートに設定することと同じぐらい自分のためにならないと思っています。実際に楽しんでいることは、デビッド?アッテンボローのドキュメンタリーや優れた時代劇です。情報の肥満状態に対する拒絶は多岐におよびます。
彼らは、無限に続く24時間ニュースを見て、テレビはもっと他にやることがないのかとイライラし、Twitterの要点をあまり理解していません。本質的に論理的で、自分の目的を達するために人材や状況を最大限に利用します。深刻なことと表面的な耽溺とのバランスをうまく取ります。 しかし、信頼できる情報ソースからは遠く逸脱したくないと思っていますし、情報のオーバーロードは、情報の信ぴょう性を確認するためのGoogleやBBCへの依存を意味します。


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2012.03.26 [調査]情報消費の5つのパターン。


[調査]雑誌広告の今 - タブレット広告に関するインサイト(アメリカ)-

Kantar Media NAが、タブレットの雑誌広告に関する調査を実施し、『Top 10 Insights for Magazine Tablet Advertising』というレポートを発表しました。


タブレット技術が消費者行動に変革をもたらすにしたがって、それは、メディアを見る人々にコンテンツを提供する新しいプラットフォームとしてメディアオーナーの間に大きな関心を生み出してきました。また、広告主にとっても同様のオポチュニティ(機会)が生まれています。したがって、マーケティング担当者が広告チャネルとしてタブレットをどう活用しようか熱心に研究しているのは、驚くことではありません。


今回発表されたレポートは、タブレット上の雑誌広告の現在に焦点を当てています。10ページほどの英語版のサマリーレポートです。是非Kantar Media NAのウェブサイトにアクセスし、ダウンロードしてお読みください。お名前、会社名、ご連絡先などの情報を登録していただくと、ダウンロードが可能になります。
http://kantarmediana.com/insight-center/insight-briefs/top-10-insights-magazine-tablet-advertising


カンター・ジャパン 広報